2011年4月12日昼過ぎに起きた震度6弱の余震によって、崖崩れが生じた岩間町と
小浜町 を結ぶS字カーブが2年2か月ぶりに一般通行出来るようになりました。

あの日、勿来地区の被災地に瓦礫の処理作業用の重機が入るという連絡を役所から
有り、 私と事務局長で小浜町から位置確認に行きました。ボランティアさんに危険
が及ばない ように作業箇所を離すよう指示するためにお昼すぎに小浜町に入り重機
の入った場所を 確認し、S字カーブの上から岩間町を眺め地図に大まかな重機の
位置を記入しカーブを 下りた瞬間大きな揺れに見舞われたのです。
海は砂浜が広く見え、被災地区内で作業していた人達は道路へと走り出て火力
発電所の 方か高台の方へ避難しようとしていました。
事務局長が「どっちへ逃げますか?」「今来た小浜へ行こう!」車を方向変換し
坂道を 登ろうとしたとき、車の前に立ちふさがった作業員が、
「ダメだ、崖崩れだ!」
と叫び 僕たちを押し留めました。
見ると今通って来たS字カーブが土砂にのみこまれ2分前だ ったらボクらは生きて
なかったと感じた瞬間でした。

この道路は地元の人にとっては、とても大切な生活道路です。小浜の人達も岩間
の人達 もずーっと不便な思いをしてきたのですが、
これで遠回りしなくても良くなりました。
今年行った、なこその希望ウォーク2013の開催日には、県の土木事務所の
計らいで その日だけの通行を許可してもらいました。
それだけに早い開通が待たれてたのです。
防潮堤のある場所は、相変わらずのままです。
この日、70㎝以上の地盤沈下が起きている砂浜には、防潮堤があったすぐ側まで
波が押し寄せていました。