2月21日 錦須賀地区まちづくり懇談会が行われました。
福島県3名、いわき市7名、コンサル2名、まちづくり団体3名、取材1名
錦須賀地区21名(男性16名、女性5名)で総勢37名の参加者がありました。
会場となった錦須賀公民館は、震災の時に建物の中は周辺の家財やゴミや
木屑等で足の踏み場も無い程の状態で、それをボランティアさんが片付け
てくれたところです。
今回の趣旨と話し合いの前提条件などが説明され、3テーブルに分かれて
話し合いをおこないました。
避難経路については、震災後から行われてきた話し合いで概ね決まっては
来ていますが、錦須賀地区は他に類を見ない珍しい地形をしていて、
避難するにも背後地に高台がなく近いところにある小学校も3階建てで
しかも500m以上離れています。
防潮堤は7.2mまで嵩上げになることは決定しているので、鳥瞰の風景だと
要塞のような雰囲気を持った地区になります。
前提条件としては、防災集団移転で移転希望者の跡地は市が買い上げるので
市有地の公共用地としての活用が求められること、市街化調整区域であることから
住居系の建築は想定していないことなどがあります。
それを踏まえて話し合いは進められました。
各テーブルとも思ったより活発な意見交換が行われ、外部から人が訪れるような
土地利用を希望する内容が有りました。ウォーキングコースを持った公園、
地引網を活かした観光、サーファーや釣り人の駐車場、マリンスポーツが出来る
オートキャンプ場、同地区内にある保安林には鳥によって自生した山桜やアカシア
等の樹木があることからそれを活かした散策が出来る公園等が提案されました。
懇談会が終わってから、区長さんの計らいで錦須賀の皆さんとまちづくり団体の
僕たちが残り、3月8日・9日の「なこその希望アートフェス2014」について
説明させてもらい、8日の花火打上げの件や9日の中学生スタッフへの炊き出し
のお手伝いのお願いもちゃっかりさせてもらいました。
今までは被災者の皆さんは炊き出しを受ける側でしたが、今回は炊き出しする側
になって下さいとのお願いです。快く引き受けてくれました。
錦須賀に残る10世帯の皆さんの結束力は以前にも増して強いと感じました。