2013年に国の施策として浮上した防災緑地、福島・宮城・岩手の沿岸部33か所、いわき市内では7か所が当該場所となり、勿来地区では岩間町に設置されることになりました。

 あれから4年の歳月が過ぎ、その間私たちは福島県やいわき市の行政担当者と防災緑地の在り方について議論を重ね、方向性を創り上げてきました。専門家として東京藝術大学の彫刻、空間デザイン、建築のエキスパート3名の教授・芝浦工業大学の環境デザイン教授などに参加いただき、防災緑地を地域資源として活かすために建設当初から様々な提案を行ってきたのです。
①震災遺構としての旧防潮堤の展示方法
②モニュメント建設
③タイムカプセルの埋設
④多目的に使える広場の確保
⑥付加価値の高い階段のデザイン
⑦植栽する広葉樹の生態系へのこだわり
等、具体的に形になったものや構想はあったものの形に出来なかったものなど議論は多岐に渡っていました。

 そして、2017年10月22日、防災緑地が完成間近となり3年に渡って育ててきた地元のドングリから発芽した広葉樹を植樹する日がやって来ました。

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この他に里親の手元で育っている苗や、三菱重工CSRの一環として育っている苗木などがあり、全部で1350本ほどが当日植樹されます。

潮風など厳しい環境ではありますが、元気に育ってほしいと願っています。